カテゴリ: 税金の基礎 更新日: 2026/01/10

【税金の基礎】基礎控除(キシヨコウジョ)とは?初心者でも分かる意味・見方・使い方をやさしく解説

基礎控除
基礎控除

先生と生徒の会話形式で理解しよう

生徒

先生、税金の仕組みを調べていたら「基礎控除(キシヨコウジョ)」という言葉が出てきました。誰にでも関係があるものだと聞いたのですが、そもそも「控除」が何なのかもよく分からなくて、自分に理解できるか不安です。

先生

大丈夫ですよ。たしかに漢字が並ぶと難しそうに見えますが、意味はとてもシンプルです。簡単に言うと、基礎控除とは「誰もが生きていくために最低限必要なお金には、税金をかけないようにしましょう」という、国からの思いやりなんです。

生徒

国からの思いやり……!そう聞くと少し身近に感じます。でも、具体的に自分の給料からどうやって差し引かれるのか、何か手続きが必要なのかが気になります。

先生

いい質問ですね。実は、多くの方にとって手続きなしで自動的に適用されているものなんですよ。基礎控除 読み方だけでなく、その役割やメリットを知ることで、税金の全体像がもっと分かりやすくなります。詳しく見ていきましょう。

1. 基礎控除とは何か?

1. 基礎控除とは何か?
1. 基礎控除とは何か?

基礎控除(キシヨコウジョ)とは、所得税や住民税を計算する際に、すべての人(合計所得金額が一定以下の人)に一律に適用される「差し引き」のことです。日本の税金は、稼いだ金額(所得)にそのまま税率をかけるのではなく、そこからさまざまな事情に合わせた「控除」を引いた後の残りの金額に対して計算されます。

この基礎控除は、憲法で定められた「生存権」に基づいた考え方が背景にあります。つまり「生活するのに精一杯なギリギリのお金にまで税金をかけて、生活を苦しくしてはいけない」というルールです。そのため、特別な事情(家族がいる、病気をしたなど)がなくても、納税者であれば等しく受けることができる、文字通り「基礎」となる控除なのです。基礎控除とは、税金の計算を始める前に、国が「この分は生活費として守ってあげますよ」と除外してくれる金額だと考えると分かりやすいでしょう。

2. 初心者向けに基礎控除の意味をやさしく解説

2. 初心者向けに基礎控除の意味をやさしく解説
2. 初心者向けに基礎控除の意味をやさしく解説

基礎控除 意味を、より具体的に噛み砕いて説明します。「基礎控除 わかりやすく」理解するために、初心者が知っておくべきポイントは以下の3つです。

  • ポイント① 初心者がまず理解したい基本イメージ
    税金の計算を「階段」に例えると、一番下の段に位置するのが基礎控除です。稼いだお金が全部で100あったとしても、そこからまず基礎控除という「非課税の枠」をドカンと差し引きます。残った金額が、税金の計算対象になる「本当の稼ぎ」とみなされます。
  • ポイント② 誤解されやすい点や似ている概念との違い
    「給与所得控除」と混同されやすいですが、別物です。給与所得控除は「サラリーマンの経費」として引かれるもの。それに対して基礎控除は、サラリーマンであっても、フリーランスであっても、どんな稼ぎ方をしている人でも(一定の所得以下なら)受けることができるものです。所得控除の中でも「最も公平な枠」と言えます。
  • ポイント③ 基礎控除の理解が役立つ場面
    「103万円の壁」という言葉を聞いたことはありませんか?これは、給与所得控除と、この「基礎控除」を合算した金額からきている言葉です。基礎控除を理解すると、なぜパートやアルバイトの収入を一定額以下に抑えると税金がかからないのか、その理由が論理的に分かるようになります。

3. 基礎控除が登場する場面とイメージ

3. 基礎控除が登場する場面とイメージ
3. 基礎控除が登場する場面とイメージ

実際の生活で「基礎控除」という言葉を意識することは少ないかもしれませんが、税金の基礎 解説において必ず登場する重要な要素です。

例えば、確定申告書を作成するときや、会社から渡される「源泉徴収票」を確認するときにその数字を目にすることになります。基礎控除 使い方は、納税者が自分で何かを計算するというよりは、書類上の「計算ルール」として最初から組み込まれています。

特に、近年では所得が多い人(合計所得金額が2400万円を超える人)については、段階的に基礎控除の金額が減っていき、非常に高所得な人はゼロになるという仕組みに変わりました。これは、「十分にお金を持っている人には、生活保護的な控除は必要ないだろう」という考え方に基づいています。基礎控除 初心者の方は、「一般的な収入であれば、必ず一定額の税金免除枠がある」という文脈で使われることを覚えておきましょう。

4. 身近なたとえで基礎控除をつかもう

4. 身近なたとえで基礎控除をつかもう
4. 身近なたとえで基礎控除をつかもう

基礎控除を「お買い物でのクーポン券」に例えてみましょう。

スーパーで1万円分の買い物をしたとします。通常は1万円に対して消費税がかかりますが、そのお店には「来店者全員が使える480円引きクーポン」が、レジのシステムに最初からセットされていると考えてみてください。

どれだけ高いお肉を買っても、あるいは安い野菜ばかり買っても、レジを通るたびに勝手に480円が引かれます。そして、残りの金額に対してだけ税金が計算されます。もし買い物の合計が300円だったら、480円クーポンのおかげで支払いはゼロになり、お釣りは出ないけれど税金もかかりません。

この「誰でも、何を買っても、自動的に引いてくれる480円」こそが、税金の世界でいう基礎控除です。「生きていくために最低限必要な買い物には税金をかけない」というお店(国)のルールが、自動的に適用されているようなイメージです。わざわざクーポンを提示しなくても、システムがあなたを「一人の生活者」として認めて、最初から差し引いてくれているのです。

5. 会話例で基礎控除の使い方を確認

5. 会話例で基礎控除の使い方を確認
5. 会話例で基礎控除の使い方を確認

基礎控除という言葉が日常やビジネスシーンでどのように使われるか、例を見てみましょう。

シーン:フリーランスの知人との会話

「今年から独立したんだけど、税金ってどう計算するの?」
「まずは売上から経費を引いて、そこからさらに基礎控除を引くんだよ。だから、稼ぎから経費を引いた金額が基礎控除の額より少なければ、所得税はかからないってことだね。」

シーン:年末調整の時期に同僚と

「源泉徴収票に書いてある控除の額が、去年と少し違う気がするな。」
「数年前から、所得によって基礎控除の金額が変わるようになったからじゃない?普通に働いている分には一律だけど、すごく稼いでいる人は基礎控除が減ったりなくなったりするらしいよ。」

このように、所得があるかないか、あるいは税金が発生するボーダーラインがどこか、という話題のときに「基礎控除」は必ず引き合いに出されます。

6. 基礎控除でつまずきやすいポイントと注意点

6. 基礎控除でつまずきやすいポイントと注意点
6. 基礎控除でつまずきやすいポイントと注意点

基礎控除を理解する上で、初心者が間違えやすいポイントがいくつかあります。

まず一つ目は、所得税と住民税で基礎控除の金額が異なる点です。例えば、所得税の基礎控除は48万円であることが多いですが、住民税の基礎控除は43万円となっているなど、税金の種類によって「非課税として認めてもらえる枠」が少し違います。そのため、「所得税はかからないのに、住民税の通知だけ届いた」という現象が起きることがあります。

二つ目は、基礎控除は「還付金」として現金が振り込まれるものではないということです。あくまで「税金の計算対象から除外する金額」なので、基礎控除が48万円だからといって、48万円がもらえるわけではありません。あくまで「48万円分にかかるはずだった税金が免除される」という意味です。

三つ目は、2020年(令和2年)の大改正です。それまでは「一律38万円」でしたが、現在は「所得に応じて最大48万円」に引き上げられ、高所得者は減額される仕組みになりました。古いネット記事や書籍を読んでいると、数字が異なっていることがあるので注意しましょう。基礎控除とは「時代や所得状況に合わせて変化する、国民の生活保障枠」なのです。

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