【税金の基礎】所得(しょとく)とは?初心者でも分かる意味・見方・使い方をやさしく解説
生徒
先生、税金の勉強を始めたんですけど、最初からつまずいています。「所得」と「収入」って、同じ意味じゃないんですか?ニュースや書類で使い分けられていて、自分に何が関係あるのか不安で……。
先生
そうですよね、その二つは日常会話だと混ざってしまいがちです。でも、税金の世界では「所得(しょとく)」と「収入」は明確に違うんですよ。簡単に言うと、所得は「手元に残る利益」のことなんです。
生徒
手元に残る利益……。つまり、もらったお金全部が所得になるわけではない、ということでしょうか?
先生
その通り!商売をするときに材料費がかかるように、お金を稼ぐには必ず「経費」がかかりますよね。そのあたりを整理すると、所得の意味がスッキリ見えてきますよ。詳しく解説していきましょう。
1. 所得とは何か?
所得(しょとく)とは、一言で言えば「収入から、その収入を得るためにかかった必要経費を差し引いた残り」のことです。税金の基礎を学ぶ上で、この言葉の定義を正しく理解することは非常に重要です。なぜなら、私たちが支払う「所得税」や「住民税」といった税金は、全体の売上である収入に対してではなく、この「所得」の金額をベースに計算されるからです。
日常生活では「今月の所得はいくらだった?」とはあまり言わず、「今月の給料はいくらだった?」と言うのが一般的でしょう。しかし、国や市役所とのやり取りでは、あなたの「所得」がいくらであるかが厳密に問われます。所得とは、あなたが1年間でどれだけ「儲けたか」を表す純粋な利益のバロメーターだと考えてください。所得 読み方や意味をしっかり押さえることで、自分の税金がどう決まっているのかが見えてくるようになります。
2. 初心者でも分かる所得の意味を解説
「所得 意味」を調べると難しい法律用語が出てくることもありますが、初心者の方はまず「引き算の結果」であるとイメージしましょう。所得 わかりやすく理解するためのポイントを3つにまとめました。
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ポイント① 初心者がまず理解したい基本イメージ
所得は「売上(収入)ー 経費 = 所得」という計算式で成り立っています。例えば、100円のリンゴを売るために、仕入れに60円かかったとしたら、あなたの手元に残る「所得」は40円になります。この40円に対して税金がかかるという仕組みです。 -
ポイント② 誤解されやすい点や似ている概念との違い
一番多い誤解は「収入」との混同です。収入は、会社から支払われた給料の総額(額面)や、お店のレジに入った合計金額のこと。それに対して「所得」は、そこから仕事道具代や材料費などを引いた後の金額を指します。所得 初心者が最も混乱しやすいのがここですが、「収入は入ってきたお金」「所得は残ったお金」と区別しましょう。 -
ポイント③ 所得の理解が役立つ場面
確定申告やふるさと納税、さらには住宅ローンの審査や子供の児童手当の申請など、公的な手続きのほとんどで「所得」の金額が必要になります。所得 使い方を知っておくと、自分がどのくらいの税金を払うべきか、あるいはどのような公的支援を受けられるかを正確に判断できるようになります。
3. 所得が登場する場面とイメージ
税金の基礎 解説において、所得という言葉はあらゆる場面で登場します。最も身近なのは「所得税」の計算です。日本の税制では、稼ぎが多い人ほど税率が高くなる「累進課税」が採用されていますが、この判定に使われるのも収入ではなく所得です。
また、会社員の方であれば、毎年年末に受け取る「源泉徴収票」に所得の概念が隠れています。「支払金額」と書かれているのが収入で、そこから「給与所得控除」という、会社員版の概算経費を差し引いたものが、あなたの給与所得となります。所得 使い方は、単に金額を知るだけでなく、自分の生活水準や社会的な負担額を把握するための尺度として機能しているのです。
4. 身近なたとえで所得をつかもう
もっと直感的に理解するために、お弁当屋さんを例に考えてみましょう。
あるお弁当屋さんが、1日にお弁当をたくさん売って、レジの中には合計で10万円入っていました。この10万円が「収入」です。しかし、この10万円がそのまま店主のポケットマネーになるわけではありません。
お弁当を作るためには、お米やお肉などの「材料費」が必要です。また、お弁当を詰める「容器代」や、調理に使う「ガス代」、チラシを配った「広告費」もかかっています。これらの合計が仮に7万円だったとしましょう。
このとき、レジにある10万円から、かかった費用の7万円を引いた「3万円」が、店主の本当の儲けです。この3万円こそが「所得」の正体です。税務署は「10万円も稼いだんだから、たくさん税金を払ってね」とは言わず、「諸々のお金を引いて3万円残ったのなら、その3万円に見合った税金を払ってね」と言ってくれるのです。このように、所得とは「実際に手元に残った、自由に使えるお金の種」のようなものだと考えると分かりやすいでしょう。
5. 会話例で所得の使い方を確認
日常生活や職場で、どのように「所得」という言葉が使われるか、具体的なシーンを見てみましょう。
シーン:ママ友同士の会話
Aさん:「最近パートを増やそうと思ってるんだけど、所得が一定を超えると夫の扶養から外れちゃうのが心配なのよね。」
Bさん:「あぁ、いわゆる『壁』の問題ね。パートの給料がそのまま所得になるわけじゃなくて、そこから一定の金額を引いたものが所得として計算されるから、まずは昨年の源泉徴収票で自分の『給与所得』の欄を確認してみるといいよ。」
シーン:フリーランス仲間との会話
Cさん:「今年は大きな機材を買ったから、売上は去年より多いけど、所得はガクッと減りそうなんだ。」
Dさん:「なるほど、経費がたくさんかかったんだね。所得が低くなれば、来年の住民税も安くなるかもしれないから、しっかり帳簿をつけておかないとね。」
このように、「所得」という言葉は、自分の税金や扶養、保険料といった「生活に直結するお金」の話をするときに頻繁に使われます。
6. 所得でつまずきやすいポイントと注意点
最後に、所得を理解する上で初心者が特に気をつけたいポイントを解説します。
一つ目は、所得には「種類」があるという点です。一口に所得と言っても、会社員の給料による「給与所得」、自分で商売をしている人の「事業所得」、アパートなどを貸している人の「不動産所得」など、全部で10種類に分けられています。それぞれの所得ごとに「何を経費として認めるか」のルールが異なるため、自分の得ているお金がどの種類の所得に分類されるかを知ることが、正確な理解への近道です。
二つ目は、「手取り額」と「所得」は別物であるという点です。手取り額とは、給料から税金や社会保険料が「引かれた後」に銀行に振り込まれる金額のこと。一方、所得は税金などが「引かれる前」の利益の段階を指します。
「所得 意味」を正しく理解していれば、自治体からの書類に書かれている数字を見てパニックになることもありません。所得はあくまで「収入から経費を引いたもの」という大原則を忘れずに、一つひとつ整理していきましょう。